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針谷 將史 / UNIT-8
by tomokomasafumi
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日曜日、14:00頃について

keisuke kanda2007春夏コレクション

会場は前回と同じ中目黒「風」。古びれた、でもとてもいいスケール感と人の密度感をもった商店街(目黒銀座)沿いに、これまたいいスケール感とぼろぼろ感を持った家屋の2階(屋根裏?)である。現行法規のもと申請などしようものならそれはもうあっという間に法規違反になってしまうようなところだけど、そういう空間ってやっぱりおもしろい。

基本的に手作業でつくられている服たちはなんだか自分の身体にすごく近い存在に感じる。それは会場がただ狭いと言う理由だけではない。

自分が身につける「服」という存在は限りなく身体に近く、そして柔軟なものだ。
けれども、とりわけマスのプロダクトの場合、「ファッションデザイン」というのは時としてそのあるべきスケールを見失う。アイデアや絵の段階から市場に出回るまでの手続きが長過ぎるのか、たいていの場合、その長い旅路を経て、様々な荷物を背負い込み、そのアイデアやコンセプトは徐々に弱まっていく。柔軟であった「服」という存在から、工場から出荷された「入れ物」へと変わっていく。

keisuke kandaが徹底して手縫いにこだわる理由のひとつは、そういったスケール感の喪失を意図的に避けているのからなのではないか。keisuke kandaの服は建築で使うそれとは少し違った意味でヒューマンスケールなのである。

もちろんマスプロダクトにした場合にコンセプトの強度やモノのクオリティをいかに保つかという戦略は必要だろうし、より複雑に絡み合った関係性を解ききるのがデザイナーでもある。

keisukeは焦ってそちらの世界に飛び込んでしまうデザイナー達をあざ笑うかのように、
したたかに準備を整えているのではないだろうか。
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by tomokomasafumi | 2006-11-06 19:44
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